Yoga Salon Naz

宮城県名取・岩沼の小さなヨガ教室〜自分を大切にし、よりすこやかに、かろやかに歩む心身をととのえる*30代からの季節に合わせたやさしいヨガ*大人向けリラックス、ベビーマッサージ&ママヨガ*ヨガ初めての方も大歓迎〜

いのちの話

2021年5月7日に元気な女の子を出産しました。

 

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私が危険なレベルで出血量が多くなってしまい、コロナ禍で立ち会い、面会すべてNGという状況だったのですが、急遽夫も呼ばれたり、身動きできずたくさんの管につながれたり…というビックリな展開になりました。


次の日から順調に回復し、問題なく赤ちゃんと一緒に退院できました。

 

まさか「生きてて良かった〜」というセリフを言うとは…という感じでした。

 


現在は母子ともに健康で、今ここに存在できていて良かったなぁ、ありがたいなぁとしみじみ思います。

 


ありがたいは、「有り難し」という仏教の言葉に由来し、あり得ないほど貴重なことということだ。

 

調べてみると、「盲亀浮木(もうきふぼく)のたとえ」と言われるたとえ話が、おもしろかったので紹介します。

 


ある時、釈迦が、阿難(あなん)という弟子に尋ねた。「そなたは人間に生まれたことをどのように思っているか」



「大変、喜んでおります」

と阿難が答えると、釈迦は、次のような話をしている。

「果てしなく広がる海の底に、目の見えない亀がいる。その盲亀が、百年に一度、海面に顔を出すのだ。広い海には、一本の丸太ん棒が浮いている。
丸太ん棒の真ん中には小さな穴がある。その丸太ん棒は、風のまにまに、西へ東へ、南へ北へと漂っているのだ。阿難よ。百年に一度、浮かび上がるこの亀が、浮かび上がった拍子に、丸太ん棒の穴に、ひょいと頭を入れることがあると思うか」


阿難は驚いて、答えた。
「お釈迦さま、そんなことは、とても考えられません」



「絶対にないと言い切れるか」


「何億年掛ける何億年、何兆年掛ける何兆年の間には、ひょっと頭を入れることがあるかもしれませんが、無いと言ってもよいくらい難しいことです」

「ところが阿難よ、私たちが人間に生まれることは、この亀が、丸太ん棒の穴に首を入れることが有るよりも、難しいことなんだ。有り難いことなんだよ」
と、釈迦は教えている。

 

 

 

 

 


ついつい、当たり前に問題なく自分は出産すると思っていたし、交通事故にあったり、通り魔事件に巻き込まれたり、災害の被害にあったりということは、自分に絶対降りかからないとまでは思わないけれど、日頃あまり意識していなくて、当然自分には明日も、来年も、10年後もあると思ってしまっているのです。


でも、そんなことはないんだなぁと、生きていること、日々の何気ない暮らしが送れていることは貴重なんだなぁと改めて思いました。

 

 

それにしても、新生児が可愛くて癒しです。ふにゃふにゃで、ギャン泣きしてたのに抱っこしてゆらゆらすると、白目になってすぐ寝ちゃったり、おでこにしわ寄せておじいちゃんみたいな表情になったり、新生児微笑でニヤニヤしてたり…

 


2歳の息子もどんどんおしゃべりが上手になり、出来ることも増えて面白いです。最近はボール投げや、歌や踊りが好きでいつも身体を動かしています。

 

 

 

今だけのこの可愛いかんじを味わって楽しんでいきたいです。

 

 

私たちは子どもに何ができるのか

HELPING CHILDREN SUCCEED 私たちは子どもに何ができるのか/ポール・タフ

 

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子どもとしっかり向き合う重要性が、研究結果から詳しく書いてあって、まぁそうだろうなということを主張しているのだけど、説得力があります。後半は教育関係者にぜひ読んでもらいたい内容です。


ここで、キーワードになっている非認知能力とは、ひとつのことに粘り強く取り組む力や、内発的に物事に取り組もうとする意欲などのことで、勉強でもスポーツでも人との関わりでもすべてにおいて基盤になってくるもの。


6歳未満の幼い時期、特に3歳未満の時期が、子どもの脳は最も柔らかく発達を促す期間であり、親や周囲の人とのあたたかい、正面から向き合ったやりとりが大事とのこと。

 

1番大変な時期だけれど、できることをして、子どもにたくさん愛情を注いでいきたいなと思います。

 

 

印象的なフレーズ

 

★子どもが動揺しているときに、親が厳しい反応を示したり、予測のつかない行動を取ったりすると、のちのち子どもは強い感情をうまく処理することや、緊張度の高い状況に効果的に対応することが出来なくなる。反対に、子どもが瞬間的なストレスに対処するのを助け、怯えたり、癇癪を起こしたりしたあとに、落ち着きを取り戻すのを手伝うことの出来る親は、その後の子どものストレス対処能力に大いにプラスの影響を与える。

 

★生まれて最初の12ヶ月のうちに温かく気配りの行き届いた子育てを経験した子どもは、多くが親と強い結びつきを形成する。この結びつきによって、子どもの心に安心感と自信が深く根づく。心理学の用語でいう「心の安全基地」ができるのだ。これがあると、成長したときに自力で思い切って世の中の探検へと乗り出していけるようになる。

 

★大きな逆境の経験なく育った子どもたちにとっては、幼稚園にあがるまでの能力の発達過程はたいてい望ましい道筋をたどっている。親や世話人と、穏やかで安定したやりとりを重ねてきた子どもたちの場合には、注意を向けたり、集中したりするための能力の土台となる神経の連結が出来上がっているはずだ。幼児期のストレスが発達中の神経システムに「警戒を怠るな」、「困難な人生に備えよ」という信号を送るのと同じように、ぬくもりや敏感な反応はそれと反対のメッセージ「きみは安全だ」、「先行きは明るい」、「ガードをおろせ、まわりの人が守ってくれるし、養ってくれる」、「好奇心を持て
。世界は素晴らしい驚きにあふれている」こうした信号は適応のきっかけとなる。子どもはゆとりを持って問題や決定についてより注意深く考えることができ、長期的な視野に立って物事を考えられるようになる。長い目で見たときの利益のために、いま目の前にある満足を進んで我慢できるようになる。

望み

望み/雫井脩介

 

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★あらすじ

 

高校生の息子と中学生の娘を育てながら平穏に暮らしていた石川一登・貴代美夫妻。9月のある週末、息子の規士が帰宅せず連絡が途絶えてしまう。警察に相談した矢先、規士の友人が殺害されたと聞き、一登は胸騒ぎを覚える。逃走中の少年は2人だが、行方不明者は3人。息子は犯人か、それとも…。規士の無実を望む一登と、犯人でも生きていて欲しいと願う貴代美。揺れ動く父母の思い―。心に深く突き刺さる衝撃のサスペンスミステリー。

 

 

印象的なフレーズ

 

★正論であっても、それはしょせんその人間の立場やアイデンティティに根ざしたものにすぎない。立場が違えば、使う理屈も変わってくる。筋が通っていたとしても、相手に響くとは限らないし、むしろ筋が通っているからこそ受け入れてもらえないという目にあったりするわけだ。

 

★同じ子どもでも、2歳半と16歳を比べるのはおかしいということは承知だが、親の感覚としては、あまり差がない気がする。目を離したのはわずかなつもりでも、子どもは信じられないほど遠くに行ってしまうのだ。

 

続きが気になって、4時間くらいで一気読み。

息子は犯人でないと信じたい(殺害されてる被害者であるということ)父と、殺人犯だとしても生きていてほしいと願う母…。家族の心理描写が繊細に書かれていて、読んでいて胸が張り裂けそうなほど辛かったです。どの思いもその立場ならそうだよなぁと考えさせられました。


子どもが中高生になったら、何でもかんでも親に話さなくなるのは普通だと思うし、友達同士で話した方が楽しい話題もあると思うのでそれでいいのだけれど、いざという時に相談したいと思ってもらえるカッコイイ母ちゃんになりたいなぁと思いました。

まぁいいかの精神

来月5月に出産を予定しています。

そのため、里帰りで実家に2歳の息子と帰ってきています。

 

 

散歩して、てんとう虫や蝶々を探す日々。

実家は自然豊かなところなので、息子は大興奮です。

 

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特にやることもないので、のんびりと平和すぎるほど平和な毎日です(笑)

 

 

しかし、てんとう虫など見つからない日もあります。

ある日、「てんとう虫はー?てんとう虫はー?」っとしばらく探し回っていたのですが、息子が「まぁいいいかー♪」と言ったのです。

 

 

日頃、息子と過ごす中でイヤイヤ期で癇癪を起こしたり、うまくいかなかったりな時に私は「まぁいいかー♪」と言っています。覚えていたのだなぁと、そして使い方もバッチリで小さな感動を覚えました。

 

 

 

さて、このまぁいいかの精神ですが、子どもにはそんな気持ちで接することができても、自分自身にはどうかと言われると、難しいこともあります。

 

 

 

ヨガの八支則のヤマ(禁戒)のひとつ、アパリグラハ執着しないこと、これに繋がるように思います。

 

 

何事に対しても、「もっと、もっと」と欲しがらず、執着しないこと。

 

必要以上に所有し執着がわくことで、失うことへの恐怖や奪われるかもしれないという疑い、他人への嫉妬や怒りも自分の中に沸き起こってくると言われています。

 

これは、モノだけではなく、環境、考え、他人に対しても。

 

 

 

なんだか執着してしまって、モヤモヤしてることに気づいたら、息子の「まぁいいか」を思い出し、まずはひと呼吸、「ふぅ〜」。そして、明るく「まぁいいか♪」口に出して言ってみようと思います。

 

 

 

まぁそんなもんだよねって楽観的になれると自分自身が楽ですよね。

 

その後、息子は、てんとう虫のことなど忘れてしまったかのように別の遊びに夢中になっていました。

 

 

子どもは「今、ここ」に生きる天才です。

 

 

仕事本 わたしたちの緊急事態日記

仕事本 わたしたちの緊急事態日記

 

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★あらすじ

“普通の毎日"が一変した2020年4月、ほかの人はどう過ごしていたんだろう。
パン屋、ミニスーパー店員、専業主婦、タクシー運転手、介護士、留学生、馬の調教師、葬儀社スタッフ……コロナ禍で働く77人の日記。

 

 

 

印象的なフレーズ

 

★地味なことをコツコツと毎日続けてきた「惣菜屋」としての側面が、今の私たちの自信へとつながっている気がする。「地味なことは打たれ強い」そんなことをしみじみ感じている。(惣菜店店主 ともこ[仮名])

 

★ゴミ収集車がちゃんと来てくれることがつくづくありがたい。あたりまえと思っていることのほとんどが、誰かのおかげで成り立っていることを普段からもっと意識しなくてはと反省する。(小説家 温又柔)


★僕には余命がそれほど長くないと医者に言われている友人が何人かいるから、どうしても彼らのことを考えてしまう。来年の春という言葉をいったいどんな気持ちで聞いているのだろう。「今は我慢しよう。でもこの自粛期間が終わったら、あれをやろう、これをやろう」とつぶやく人たちの未来の存在を疑わない姿をどのように見ているのだろう。(作家・広告制作企画者 浅生鴨)

 

 

 

 

世の中は、色んな職業があって、誰かの仕事が誰かの生活につながり、その生活がまた誰かの仕事につながり…と関わっているんだなぁと改めて思いました。
なかなかボリュームがあって、正直読みやすい文章の人、そうでない文章の人といろんな人の日記が入っていて、何ヶ月も他の本と併読しながら、ちまちま読んだけど、今のタイミングで読めて良かったなぁと思いました。

アーモンド

アーモンド/ソン・ウォンピョン

 

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★あらすじ
扁桃体が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない十六歳の高校生、ユンジェ。そんな彼は、十五歳の誕生日に、目の前で祖母と母が通り魔に襲われたときも、ただ黙ってその光景を見つめているだけだった。母は、感情がわからない息子に「喜」「怒」「哀」「楽」「愛」「悪」「欲」を丸暗記されることで、なんとか“普通の子”に見えるようにと訓練してきた。だが、母は事件によって植物状態になり、ユンジェはひとりぼっちになってしまう。そんなとき現れたのが、もう一人の“怪物”、ゴニだった。激しい感情を持つその少年との出会いは、ユンジェの人生を大きく変えていく―。怪物と呼ばれた少年が愛によって変わるまで。

 

 


印象的なフレーズ


★知らなかった感情を理解できるようになるのは、必ずしも良いことばかりじゃないと思う。感情っていうのは、本当に皮肉なものなんだ。世の中が、君が思っていたのとは全く違って見えるだろう。周りにある取るに足らないものを、自分に向けられた鋭い武器のように感じるかも知れないし、何でもない表情や言葉が、棘みたいに突き刺さってくることもある。

 

★博士の言う通り、平凡というのなそう簡単なものではないのかもしれない。みんな平凡という言葉を、大したこととは考えず気軽に口にするけれど、その言葉に込められた平坦さに当てはまる人生を送っている人がどれだけいるだろうか。僕にとってはなおのこと難しい。

 


息子が苦労しないように喜怒哀楽を、教える母や、あんたはちょっと変わってるけど、そのままのユンジェでもいいのさ〜っというかんじで「かわいい怪物」と呼ぶ祖母に深い愛情を感じました。3人の関係がとても良かったです。

共感すること、人を理解することは難しいけれど、それはやはり素晴らしいことなのだなぁとまっすぐな主人公を通じて考えさせられました。

自然ぐすり生活

自然ぐすり生活/南上夕佳

 

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植物療法フィトテラピーについて、入門書的なかんじでわかりやすく学べる本。写真やイラストもあって読みやすいです。

 

 

植物療法は、病院にかかるほどではないちょっとした不調をケアしたり、病気を予防したりする伝統療法です。具体的には薬理効果のある精油や、ハーブティーなどを活用すること。

 

季節ごとや女性のホルモンバランスに合わせたそれぞれの時期におすすめのハーブなど、ふせんをたくさん貼りたい情報がたくさん。

 

本当に女性というのは、毎月の生理によるホルモンバランス、妊娠、出産、産後という大仕事や、閉経しての更年期など身体は大忙しだなぁと思います。少しでも楽に過ごせるように色んなものを味方につけるのは大事だなぁと思います。

 

特に今は、妊婦なこともあり大好きなコーヒーを控えてるので、色んなハーブティーを楽しんでいます。

なんとなく興味があったジャンルだけれど、もっとハーブやアロマについて学びたいなぁと思いました。