暮らしの中に終わりと始まりをつくる/一田憲子
この本で一田さんを知ったと思ったら、雑誌「暮らしのおへそ」を作っている人でした。中の人はこんなすてきな人だったのだなと、なるほど、なるほどと思いました。
印象的なフレーズ
★アロマキャンドルをたいたり、お風呂に好きな香りの入浴剤を入れたり。五感を使うということは、頭を使うのとはまったく違うこと。五感を刺激することで、体の中の別の機能がむくむくと目覚めてくるような感じがします。原稿書くテクニックや、取材の仕方などよりよく仕事をするための直接的な方法には限界があります。でも環境や身体、心を整えると言う間接的な方法にはいろんな可能性が秘められています。
★「人は毎日目にするものに育てられる」という言葉を聞いたことがあります。毎日自宅の窓から海を見ていると海のように心が広い人に。森を目にすれば四季の巡りとともに生きるように。ベットルームの風景もそれと同じだなぁと思うのです。
★忙しい毎日を送っていると、効率モードの思考回路になっていきます。毎朝ヨガマットを敷き、座ってふぅ〜と深い呼吸をすることで、そんな思考回路をパチンと切る。それが私のストレッチタイムの大きな効用のよう。体を動かしながら、目標や結果と言う先にあった視点を「いまここ」にある体へと戻す朝のストレッチタイムはつい突っ走りがちな頭と心の重石となってくれます。
日々の暮らしは地味なことの繰り返しですが、その中に自分の機嫌をとるようなことをいくつか散りばめてみると、平坦な毎日も楽しくなるなぁと思っています。最近は、そういうことが大事だなと思っていて、例えばハンドクリームを買う時に、以前はクチコミなんかを見て効果が高くてコスパも良いみたいな選び方をしていたけれど、自分にとって安らぐ香りとかちょっと気分があがるパッケージとかそういう基準で選んでみています。
自分の機嫌を取る工夫を、より取り入れやすい形でやってみようとマネしてみようと思いました。他にはたまにスペシャル肌ケアディを作るためにパックを何個かストックしたり、香りで気分転換するためにハーブティーをストックしたり、お気に入りのハンドクリームを塗ってから仕事に取り掛かったり。