仕事本 わたしたちの緊急事態日記
★あらすじ
“普通の毎日"が一変した2020年4月、ほかの人はどう過ごしていたんだろう。
パン屋、ミニスーパー店員、専業主婦、タクシー運転手、介護士、留学生、馬の調教師、葬儀社スタッフ……コロナ禍で働く77人の日記。
印象的なフレーズ
★地味なことをコツコツと毎日続けてきた「惣菜屋」としての側面が、今の私たちの自信へとつながっている気がする。「地味なことは打たれ強い」そんなことをしみじみ感じている。(惣菜店店主 ともこ[仮名])
★ゴミ収集車がちゃんと来てくれることがつくづくありがたい。あたりまえと思っていることのほとんどが、誰かのおかげで成り立っていることを普段からもっと意識しなくてはと反省する。(小説家 温又柔)
★僕には余命がそれほど長くないと医者に言われている友人が何人かいるから、どうしても彼らのことを考えてしまう。来年の春という言葉をいったいどんな気持ちで聞いているのだろう。「今は我慢しよう。でもこの自粛期間が終わったら、あれをやろう、これをやろう」とつぶやく人たちの未来の存在を疑わない姿をどのように見ているのだろう。(作家・広告制作企画者 浅生鴨)
世の中は、色んな職業があって、誰かの仕事が誰かの生活につながり、その生活がまた誰かの仕事につながり…と関わっているんだなぁと改めて思いました。
なかなかボリュームがあって、正直読みやすい文章の人、そうでない文章の人といろんな人の日記が入っていて、何ヶ月も他の本と併読しながら、ちまちま読んだけど、今のタイミングで読めて良かったなぁと思いました。