Yoga Salon Naz

宮城県名取・岩沼の小さなヨガ教室〜自分を大切にし、よりすこやかに、かろやかに歩む心身をととのえる*30代からの季節に合わせたやさしいヨガ*大人向けリラックス、ベビーマッサージ&ママヨガ*ヨガ初めての方も大歓迎〜

こころが軽やかにほぐれる本

自分のとなりに座ってみたら私の幸せチャレンジ
寺中有希

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ちょっと不思議であたたかいイラストと共に、著者の繊細で哲学的な言葉が綴られています。
本の中では、全く出てきませんが、闘病されていて本が出版される直前に亡くなったそうです。大変な思いや痛みもあったと思います。それでも明るい方を見て幸せを探し続けた足跡のような本です。

 

★印象的なフレーズ

沈んだり、潜っている自分の中をちょっと覗いてみたら、そこには自分の灯りがともっている。自分のことを明るいと思う人の中にも、暗いと思う人の中にも、それぞれの灯りがある。その明かりを自分の中に感じていれば、人生は明るい。

 

 

良いことも、悪いことも、日々起きる。日々起きたことをため込まないことで、体の中が軽くなり、流れが生まれてくる。悪いことが起きたらすぐ流す、良いことが起きたら、ふわっと抱きしめて感謝を込めながら流す。その繰り返しが循環を生み、私は何もとらわれないで、ふわふわと漂っていられる。さらさらと流れていこう。

 

 

なんだか小川糸さんの「ライオンのおやつ」を少しだけ思い出した。死期が迫っている主人公が、「生きたい」という思いはもちろんあるのけれど、だんだんいろんなことを手放していって感謝の気持ちが湧き上がってくる…そんな描写があったなぁなんて思って、勝手ながらこの著者と重なって見えました。「ライオンのおやつ」は小説だけれども。

 

死期を感じながら、生きることは、日々の暮らしに感謝や丁寧さを生む気がします。